2009年5月26日火曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) その1


発売元:キングレコード
発売日:2009/05/27


巨大ではないものの、よい場所ではこの程度の大きなHV分布。情報量に圧倒されるシーンも多いものの、静止画でみるとジャギが見えているところもそれなりにある。

ほぼ正確に縦横とも1280x720の特徴が確認でき、これもHV1280。制作開始時期的には普通の選択というところか。

線の特徴からBDのために720p化したものではなく、最初からこのサイズだろう。1080pへの拡大での線に乱れは皆無ではないものの目立たず、映像的には全体に丁寧に仕上げらた印象。

AV WatchのこのBD関連記事にデジタルマスターを直接使ったという情報もあることから、正確に1280x720の特徴である点も納得できるところ。もっとも、劇場版テレビ放送でも同様に16:9として切りのいい解像度のアニメはよくあるので、テレビ、BD用にデジタルマスターを直接使うのは現在では普通の話だろう。それ以外の「こだわり」も効いているのか、逆に気になる要素がほとんどなく、素直に映像を楽しめた気がする。


絵による差も多少あるものの、この程度の分布になるところが多く、日常シーンなどは最近のHVアニメに近い画質に感じるところもあった。

一方、細かい描き込みは高精細な絵を縮小したのか1280x720とは思えないほど精細に見える描写も多く、ひぐらしOVA2巻以上に1280x720サイズの限界の高さを感じさせられる。

他のHV1280アニメでは見たこともない小さい人物の動きや姿勢も確認でき、バランスの取れた画質といったところか。例えば1:15:43あたりの細かい描写を見ると、1280x720では無理なのでは?と思えてくるけれど、そんな気分になるカットがいくつもある。

もちろんさらに高解像度であれば制約も少なく、より精細な映像に出来るわけで、解像度不足で線が不連続になってしまっているところもあるけれど、高解像度もそれをちゃんと活かすことが重要と、当たり前のことを再確認した気分になるような映像。