2010年3月26日金曜日

ダンスインザヴァンパイアバンド 1


発売元:メディアファクトリー
発売日:2010/03/25

1話の番組内番組中のフレーム。文字も入っているため、その部分は削っています。十分大きい分布で演出的な部分を除くとぼかしの弱い映像ではあるものの、比較的明るい線が多くくっきり感の強い絵にはなっていない。

ジャギ感の強い線で最近のシャフトの傾向と少し異なり粗さが残る画質。演出的な意図もあるかもしれないけれど、見た目にはちょっと雑に見える。解像度低めの環境の方がよく見えることもありそう。

シャフト作品では素材となる元の絵のジャギの特徴が残っていて悩むことが多いけれど、この作品は非常に綺麗に縦横1280x720のジャギが残っているHV1280。




2話の分布。

色がついているのは、何か事故った?と思えてしまうくらいの独特な映像効果の影響だろう。放送同様、輪郭周辺を中心に色がつく効果はそのままの状態。

細かいグレイン風ノイズが強くあるため、その分布に埋もれて小さく見えてしまうけれど、1話同様少し粗いジャギ感があるくらいの絵で、静止画で見てボケているわけではない。

ただ、グレイン風ノイズは動画で見ると輪郭がはっきりしなくなる効果もあり、色効果で線が赤味がかってコントラストも低くなりがちなことも加わり、普通にテレビで見るとどこかはっきりしない画質になりがち。といっても意図的に狙ってこの質感にしたのだろう。





グレイン風ノイズがない状態を確認するために、ぼかしてノイズを消そうとすると当然ノイズ以外もボケてしまい都合が悪い。ノイズはほぼランダムなので、絵に動きがなければ複数のフレームを平均してノイズを大幅に軽減したフレームにすることが可能、ということで8フレームをブレンドしてグレイン風ノイズをほぼ消した状態での分布が下。色はそのままだけどノイズの分布が消え、絵の特徴を表す分布になっている感じ。

そんな面倒な作業を必要とするのは、フレーム内の要素が全て重なった状態になるこの分析方法の欠陥なんだけど、それ以前に素直に画質を評価するなら絵で見て判断すべき話。それでもこの方法を使っているのは人の目では判断が難しいアプコンとHVの判別が最初の目的だったため。


独特な演出、効果であっても、基本はいつものシャフト画質かな?と思って買うとものたりない気分になる人も出てきそうな出来かも。