2010年1月30日土曜日

ロザリオとバンパイア Blu-ray BOX


発売元:ハピネット
発売日:2010/01/29


分布で分かりやすいフィールド毎の拡大による縞縞状態は放送そのまま。放送当時はHV判定手法が未熟、というより今から考えるとありえないくらいでたらめだったので、状態の悪さからアプコンと思ってしまったのも恥ずかしい思 い出。

線も大きく乱れ輝度ムラも大きいので、普通にテレビで見るとボケが強く感じることが多いだろうけど、ジャギ感も残るくらいの弱いぼかしで、線も太めなこともあって元は十分鮮明に見える映像。

縦は縞状態から元は720であることが容易にわかるけれど、横方向にも1280の特徴が残るHV1280-iで、もちろん(GONZO)タイプの拡大処理。

輪郭など主な線は太めに描かれているけれど、細い線はしっかり細くHVらしい精細な描写も多いだけに縞での劣化がもったいない。


特典の実写も妙なアプコン画質で、最後の処理はSD-ip/486(R)の普通のアプコンのようだけど、その前に別の変換が行なわれているようで奇妙な劣 化が残っている。そんな雑な感じも逆にこの作品に合ってるような気がしてきた。


例によってフィールド毎に縮小して720に戻し、縞を解消してみる。

少し縦長な感じはあるものの、円に近い自然な分布で、大きいというほどではないけれど、スッキリした絵に回復でき、バランスのよいHV画質になる。

他にも同じ特徴のものは多いけれど、GONZOが大量に作りだした縞HVアニメでは、OP, EDやサブタイトルなどの文字は拡大後の縦1080の解像度で入っているので、単純に全体をフィールド毎を縮小して縦720にすると絵は正常になっても文字が崩れてしまうという問題がある。

OPEDはノンクレジットの映像が今回収録されているし、海外向けに英語で文字で表記する可能性から本編も文字無しの状態で残っているだろうと勝手に考えると、縞解消が可能な機材さえあればそれほど大きなコストをかけなくても修正できそうな気はする。とはいっても金儲けのためにBDを出すわけで、期待しない方がいいのだろう。

修正を期待していた人にはがっかりだけど、縞問題は放送も同じ状態だったので比較するとすっきりしたBDらしい映像であり、放送から予想できる通りの画質だった。