2009年6月23日火曜日

OVA うたわれるもの 巻ノ一


発売元: フロンティアワークス
発売日: 2009/06/24

テレビシリーズのBDとはまったく異なり、分布だけみると上質なアプコンかも?と悩んでしまいそうな小さい分布。よい場所でこの程度で、もう少し小さい分布のところも多い。

絵で見ると、BDらしい安定感もあって、アプコンっぽく見えるというわけでもなく、ジャギ感がない分線も綺麗に見えるところもそれなりにあり、悪いというより物足りないといったところか。

ボケたアニメでは多いけれど、これも黒が浮き気味の低コントラストでメリハリがなく、もやっとした絵。テレビシリーズ画質を期待すると十分がっかりできる出来だろう。

圧縮での劣化の少ないBDでは、解像度判定に都合のよい特徴的なジャギが容易に確認できる例が多いけれど、このアニメはそのような特徴がほとんどなく、解像度を正確に特定できるような場所が少ない。

OP部分に横960と思える特徴が確認できるフレームはあるけれど、本編では崩れた横1280のジャギの名残のように見えるフレームもあった。場所によって状態が異なるアニメもあるので、実際異なるかもしれないけれど、全体に狭い線幅の潰れ方などは横960程度の解像度の限界に近いのでHV960の可能性が高そうだ。


OPの最後あたりのカットの分布。

暗くてわかりにくいけれど、拡大すると広範囲にノイズの分布が薄く広がっているのがわかる。

このアニメでも部分的にノイズ成分だけ高精細なところもあり、1080pサイズに拡大後に効果を加えたようなところもあるようだ。この手の効果は後で加えることが多い?


テレビシリーズのBD画質は、アニメBDが増えた現在でもトップクラスの鮮明さだけに、あのままでも不満な人はほとんどいないのでは?という中、演出的にこうしたかったのかもしれないけれど、この画質で出したのは勇気あるなあ、という気分。

黒浮き状態を軽減して多少シャープ系フィルタをかければHVらしさは感じられる絵になるので、どのような視聴環境に合わせてこの質感にしているのかわからないけれど、もう少し環境に影響されずよく見えるようにしてもいいのでは?

このところ画質に関係ない話が増加傾向だけど、このBDのBOXは大き過ぎ。27 x 19 x 6cmもある。DVD含めて巨大箱な商品はたまにあるけれど、買うのやめようかと思えるサイズだった。