2009年3月27日金曜日

カードキャプターさくら クロウカード編 Blu-ray BOX その1


販売元: ジェネオン エンタテインメント
発売日: 2009/03/27


大きな分布ではないけれどHVっぽく見える分布。

ではあるけれど全体にジャギ感も強く、4:3アニメなのでSDでも可能な分布にも見える。

さすがに全話チェックできないけれど、各ディスクの最初の1話を見た程度の範囲では全体が似たような分布で、ここは1話。


細い間隔の少し傾斜した平行線の部分などがわかりやすいけれど、縦方向に500を少し超えるジャギも出ている。現在のデジタル放送の4:3アニメでは縦解像度が486からのアプコンが多く、それよりは大きいけれど、処理過程はどうであれ実質的な解像度はSD相当と言っていいだろう。

この500を少し超える縦解像度はちょっと興味深い数字で、来週のBShiの放送が素直に4:3で放送されると何かわかりそうな予感。


本物っぽいグレインは全体にあるので、どこかの段階でフィルムの状態だったとは思えるけれど、最初のオリジナルフィルム(が残っていたと仮定して)から直接最近の技術でテレシネしたとは思えない状態で、10年前だからという理由ではない問題があるように見える。

特に気になるのは色の異常。線の上側に黄緑、下が紫と、クロスカラーでよく出てくる色が影のようについているのが見えていて、環境によっては気になりそう。ビデオ処理上の問題に思え、最近の機材での作業でこのような劣化が出てくるものなのか?という点で不思議な画質に思えるけれど、何か不適切な処理があったのだろう。解像度含めてよくわからない特徴が多く、この辺もBShiとの比較で何か見えてくるかな。


BDでの4:3作品ははじめてなので、4:3アニメの解像度についてちょっと触れておこう。

このアニメの分布だけを見ると、他のHVアニメと大差ない大きさ(もっと悪いHVもあるし)で、実際絵としてみてもHVのように見える。横解像度720をサイドバー付き16:9で見た状態は、横解像度960の16:9映像をサイドカットした状態と同じであり、4:3SDの横解像度はHV960アニメと同等、縦は540に対し少し低くなるけれど、状態がよければHV960のマクロスFやソールイーターとそれほど変わらない映像が可能であり、少し前の4:3アニメの再放送でHV?と思うような画質に感じるものが存在するのはそんな事情。

アナログ放送の実効横解像度は720よりかなり低く、アナログ時代のSD映像と比べれば720に近い解像度も余裕で可能な現在のサイドバー付き4:3デジタル映像は劇的に画質は向上しているので、見慣れたアナログ画質=SD画質という感覚で見れば、優秀な4:3アプコンはHDと言っても不適切ではないのかもしれない。