2008年9月10日水曜日

Air その2


問題の本編。

SD-pらしい縦長分布ではあるけれど伸びはよい。絵を見ただけでジャギの酷さからアプコンとすぐにわかるけれど、同じようにジャギがはっきり確認できるテレビアニメの多くが四角に近い分布になるくらいノイズが多いことを考えると、自称最高品質なアプコンというだけのことはある?

ここまでジャギがはっきり見えていると数えやすく、元の解像度は711x480程度と少し不思議な数字になる。解像度や色情報の欠落からDVD用のマスターからアプコン処理したのかと思ったけれど、DVDと比べると周辺の切り取られ方含めていろいろ違っていて意図がよくわからない。DVDもオリジナルのSD素材から縦480分を切り出したものでない縦方向にリサイズした乱れがあったりする。アプコン放送で縦486のアニメの中には486ぎりぎりまで有意な絵の情報があるものもあり、それを全部DVDに入れようとすれば縦方向に少しだけ縮小することになるので、よくあることなのかも。

分布の大きさは似たところが多く、基本的にこの程度。上よりはっきり2重の分布が見え、本来の絵の内側の明るい部分と、左右に線が中心から放射状に伸びる線とは不連続になっている線が出ているあたりから影のようにノイズ成分らしい分布が広がっている感じ。

自称最高品質なアプコンによって増えた情報というよりは、元から情報量の多い絵でよく動くアニメだからなのか、DVDよりはまともではあるけれど、HVのOPと同様、ブロックノイズやモスキートノイズは普通に見え、MPEG2にするべきでなかったと思えるくらいノイズは多い。
個人的にはレート不足にならない限りMPEG2で頑張る方がよいと考えているけれど、レートを有効に使うだけのエンコーダとその使いこなしができないのであれば、多少ボケたり情報の欠落感の出るところがあるとしても、MPEG4AVCを使った方がましかな?謎の値上げ再販ということもあり、何か変えるなら画質的な興味だけれも買ってやろうじゃないか、と思うところだけれど・・・